第二級陸上無線技術士になるには?難しい?試験の受験資格やよくある質問を解説

第二級陸上無線技術士の試験を受験するために必要な受験資格について解説します。また第二級陸上無線技術士の価値や合格したらできることや実際の仕事内容についても合わせて解説します。第二級陸上無線技術士に合格するためのやるべき勉強の順番から具体的や勉強スケジュールの目安も合わせて解説します。

いきなり最終結論!第二級陸上無線技術士に必要な受験資格

第二級陸上無線技術士の試験には、受験資格が設けられていません。年齢・学歴・実務経験に関係なく、誰でも受験できます。

第二級陸上無線技術士の試験は、総務省所管の公益財団法人日本無線協会が実施しています。試験は年2回(2月と8月)に実施されており、受験申請はインターネットまたは郵送で行えます。

受験資格がないということは、学生であっても社会人であっても第二級陸上無線技術士の試験に挑戦できるということです。ただし、資格を取得したからといって即座に業務で活用できるわけではなく、一定の実務経験や知識の積み上げが重要になります。

第二級陸上無線技術士は、第一級陸上無線技術士に次ぐ上位の無線技術士資格です。無線通信に関する高度な知識と技術を証明できる国家資格であり、取得することで幅広い無線設備の操作や監督を行う資格を得られます。

第二級陸上無線技術士は難しい?実際の難易度

第二級陸上無線技術士の試験は、合格率がおおよそ30〜40%程度で推移しています。受験者の多くが通信・電気系の専門知識を持つ社会人や学生であることを考えると、決して易しい試験ではありません。

試験科目は「無線工学の基礎」「無線工学A」「無線工学B」「法規」の4科目で構成されています。無線工学の基礎では電気回路や電子回路の知識が問われ、無線工学AおよびBでは送受信設備や電波伝搬に関する専門的な内容が出題されます。法規では電波法令に関する知識が問われます。

第二級陸上無線技術士の試験には科目免除制度があります。一度の試験で全科目合格できなくても、合格した科目は3年間有効となるため、複数回に分けて合格を目指すことができます。この制度を活用することで、学習負担を分散しながら合格を狙うことが可能です。

難易度の目安として、工業高校や高等専門学校で電気・電子・通信系の学習をした方であれば、比較的取り組みやすい内容です。一方で文系出身の方や理系の基礎知識がない方にとっては、基礎からしっかりと学習する必要があります。

第二級陸上無線技術士の合格までにかかる平均的な勉強時間・期間

第二級陸上無線技術士の合格に必要な勉強時間は、電気・電子・通信系の知識がある方で300〜500時間程度、全くの初学者の場合は500〜700時間程度が目安です。

電気系の知識がある方が1日2時間程度勉強した場合、おおよそ5〜8ヶ月で合格ラインに到達できると考えられます。初学者の方は、1年以上の学習期間を見込んでおくと安心です。

第二級陸上無線技術士の試験は年2回しか実施されないため、受験のチャンスが限られています。計画的に学習を進めることが合格への近道です。試験日から逆算して、科目ごとの学習スケジュールをあらかじめ立てておくことをおすすめします。

科目免除制度を活用する場合、1回目の受験で「無線工学の基礎」と「法規」を合格し、2回目の受験で「無線工学A」と「無線工学B」の合格を目指すという戦略も有効です。各科目の難易度と自分の得意分野を把握した上で、受験計画を立てることが重要です。

第二級陸上無線技術士の実際の仕事内容

第二級陸上無線技術士の資格を持つことで、陸上に設置された無線設備の操作および監督業務を行うこともできる。具体的には、放送局や携帯電話基地局、無線LAN設備、防災無線設備などの保守・管理業務が主な仕事内容となる。

放送業界では、テレビ局やラジオ局における送信設備の技術管理に第二級陸上無線技術士が活躍している。送信機や空中線設備の保守・点検、電波の品質管理などが主な業務です。第二級陸上無線技術士は、これらの設備を適切に管理するために必要な資格です。

通信インフラ業界では、携帯電話キャリアや通信会社が設置する基地局の保守・管理業務に従事できる。5Gネットワークの普及に伴い、無線技術の専門家に対する需要は高まっており、第二級陸上無線技術士の資格を持つ人材の活躍の場が広がっている。

また、航空・海事関連の陸上無線設備の管理、電力会社の通信設備管理、国や地方公共団体の防災無線設備の維持管理など、さまざまな分野で第二級陸上無線技術士の資格が求められている。資格取得後は安定したキャリアを築きやすい分野です。

第二級陸上無線技術士になるまでの順番

第二級陸上無線技術士になるための手順は、以下の通りです。

ステップ1:試験の概要を把握する

まず、第二級陸上無線技術士の試験科目・出題形式・合格基準を確認する。試験は「無線工学の基礎」「無線工学A」「無線工学B」「法規」の4科目で、各科目ごとに合否が判定されます。合格基準は各科目で60%以上の得点が必要であるため、科目ごとの対策が欠かせません。

ステップ2:テキストと過去問題集を準備する

第二級陸上無線技術士の学習には、専用のテキストと過去問題集を用意する。日本無線協会の公式サイトでは過去問題が公開されているため、積極的に活用しましょう。市販の問題集を購入し、繰り返し解くことが合格への近道です。

ステップ3:基礎科目から学習を始める

「無線工学の基礎」は他の科目の土台となる内容であるため、最初に取り組むことをおすすめする。電気回路・電子回路・電磁気学の基本的な概念を理解してから、応用的な科目に進むことで効率的に学習を進められる。第二級陸上無線技術士の試験では計算問題も多く出題されるため、演習量を確保することが大切です。

ステップ4:受験申請を行う

試験日程を確認し、受験申請期間内に日本無線協会のウェブサイトまたは郵送で申請を行う。受験手数料を支払い、受験票が届いたら試験日に備えた最終確認を行う。第二級陸上無線技術士の試験は年2回のみのため、申請期間を見逃さないよう注意が必要です。

ステップ5:合格後に免許申請を行う

試験に合格した後は、総務大臣に対して無線従事者免許の申請を行う。必要書類を揃えて申請すると、無線従事者免許証が交付されます。この免許証が第二級陸上無線技術士として業務を行うために必要な証明書となる。

第二級陸上無線技術士になるために必要な勉強内容

第二級陸上無線技術士の試験勉強は、4つの試験科目に沿って進めることが基本です。

無線工学の基礎

「無線工学の基礎」では、電気回路・電子回路・電磁気学・電気磁気測定の知識が問われる。オームの法則やキルヒホッフの法則、インピーダンス、トランジスタやFETの動作原理など、工業高校レベルの電気・電子の基礎知識が必要です。第二級陸上無線技術士の試験の中で最も計算問題が多い科目であるため、公式の暗記だけでなく問題演習を通じて計算力を身につけることが大切です。

無線工学A

「無線工学A」では、無線送受信機・電源・空中線・電波伝搬・無線測定に関する知識が問われる。AM変調・FM変調・各種フィルタ・増幅器の動作原理など、実際の無線設備に直結した内容が出題される。過去問題を繰り返し解くことで出題傾向を把握してから学習を進めると効率的です。第二級陸上無線技術士の合格を目指す上で、特に重点的に対策が必要な科目の一つです。

無線工学B

「無線工学B」では、空中線系・給電線・電波伝搬・電波障害・雑音に関する知識が問われる。アンテナの利得・指向性・実効長の計算問題が多く出題されるため、計算式の理解が必須です。電波伝搬に関する知識は実務でも直結する内容であるため、第二級陸上無線技術士として働く上でも重要な科目です。

法規

「法規」では、電波法・電波法施行令・無線局免許手続規則・無線設備規則・無線従事者規則などの電波法令に関する知識が問われる。条文の内容を正確に理解することが求められますが、過去問題の繰り返し学習により短期間で習得できる科目でもある。法規は暗記が中心となるため、試験直前の集中学習が特に有効です。

第二級陸上無線技術士に関するよくある質問

第二級陸上無線技術士に関するよくある質問では、受験前に迷いやすい疑問を整理し、勉強計画を立てる前に確認したい点をまとめます。

第二級陸上無線技術士の試験はどこで受験できますか?

第二級陸上無線技術士の試験は、東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・福岡などの主要都市で実施されている。試験会場は受験申請時に選択できますが、会場によって選択できる試験日が異なる場合がある。受験申請前に日本無線協会の公式サイトで最新の試験日程・会場情報を確認することをおすすめする。

第二級陸上無線技術士と第一級陸上無線技術士の違いは何ですか?

第二級陸上無線技術士と第一級陸上無線技術士の主な違いは、操作・監督できる無線設備の範囲といえる。第一級陸上無線技術士はほぼ全ての陸上無線設備を操作・監督できるのに対し、第二級陸上無線技術士は空中線電力2kW以下の放送局の設備など、一部の設備に操作範囲が限定されます。キャリアアップを目指す場合は、第二級陸上無線技術士取得後に第一級陸上無線技術士への挑戦も視野に入れると良いでしょう。

第二級陸上無線技術士の資格を活かせる就職先はどこですか?

第二級陸上無線技術士の資格が活かせる主な就職先は、テレビ局・ラジオ局などの放送事業者、携帯電話キャリアなどの通信事業者、電力会社・ガス会社などのインフラ企業、国や地方公共団体の行政機関、防衛省関連機関などといえる。無線設備を保有・運用するあらゆる業種で第二級陸上無線技術士の資格が活かせます。

第二級陸上無線技術士を取得すると年収はどのくらいになりますか?

第二級陸上無線技術士の資格手当は、企業によって異なりますが月額5,000〜30,000円程度が目安といえる。資格取得により転職の際に有利になったり、昇格・昇給につながったりするケースもある。無線技術の専門職として活躍することで、一般的なエンジニアと同水準またはそれ以上の年収を目指すこともできる。

独学で第二級陸上無線技術士に合格することはできますか?

独学での合格は十分に可能といえる。市販のテキストと過去問題集を活用し、計画的に学習を進めることで合格ラインに到達できる。ただし、第二級陸上無線技術士の試験は計算問題も多く含まれるため、理解が不十分な部分は解説動画や参考書を複数活用して補うことが大切です。通信講座を利用することで、効率的に学習を進められるという選択肢もある。

第二級陸上無線技術士を含む関連資格のランキング表

第二級陸上無線技術士を含む陸上無線技術士・陸上特殊無線技士の各資格を難易度別に比較する。

第二級陸上無線技術士を含む関連資格のランキング表は、順位だけで判断せず、難易度・学習時間・受験条件をあわせて見ることが大切です。自分の現在の知識量や確保できる学習時間によって、取り組みやすい資格は変わる。表では全体像を確認し、気になる資格は公式情報や試験要項も確認してください。

順位 資格名 難易度 偏差値 取得にかかる勉強時間
1 第一級陸上無線技術士 非常に難しい 68 800〜1000時間
2 第二級陸上無線技術士 やや難しい 58 300〜700時間
3 第一級陸上特殊無線技士 普通 48 80〜120時間
4 第二級陸上特殊無線技士 易しい 38 20〜40時間
5 第三級陸上特殊無線技士 非常に易しい 33 10〜20時間

参考情報

制度や試験内容は変更される場合がある。最新情報は公式情報もあわせて確認してください。