AFPの実際の難易度を解説します。またAFPのレベルや合格にかかる勉強時間や合格率や他の資格との難易度の比較についてそれぞれ具体的に解説します。AFPを取得したいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
いきなり結論!AFPの難易度
AFPは、日本FP協会が認定するファイナンシャルプランナーの資格であり、FP技能検定2級に合格したうえでAFP認定研修を修了することで取得できます。AFPの難易度は、国家資格の中では中程度に位置しており、しっかりと準備を重ねれば合格を狙える資格です。
AFPを取得するためには幅広い金融知識が求められますが、試験の合格率はほかの難関資格と比べると比較的高い水準で推移しています。AFP取得を目指している方にとって、まずは難易度の全体像を把握することが重要です。
AFPの合格率と合格ライン
AFPの取得に必要なFP技能検定2級の合格率は、学科試験で約30%から40%、実技試験で約50%から60%程度です。試験の実施回によって多少の変動はありますが、おおむねこの水準で推移しています。
合格ラインはFP技能検定2級の場合、学科試験が60点満点中36点以上(60%以上)、実技試験も満点の60%以上の得点が求められます。AFPを取得するためには、FP2級の合格に加えてAFP認定研修の修了と提案書の審査通過も必要となりますので、試験だけでなく研修の内容にもしっかり取り組む必要があります。
AFPの取得にかかる勉強時間
AFPの取得にかかる勉強時間は、FP技能検定3級を取得済みの方であれば150時間から200時間程度が目安です。FP3級の知識がない方やFPの学習が初めての方の場合は、300時間程度の勉強時間を確保することが望ましいです。
AFP認定研修の受講も含めると、さらに追加で数十時間が必要になります。AFPの取得は計画的な学習を継続することで十分に合格を目指せる資格ですので、余裕を持った学習スケジュールを立てることが大切です。
AFPの難易度と他の資格試験の難易度を比較
AFPの難易度を客観的に把握するために、AFPと他の資格試験との難易度を比較してみます。比較する資格はそれぞれ異なる分野の資格ですが、AFPの難易度の位置づけを理解するうえで参考になります。
AFPと日商簿記1級の難易度を比較
AFPと日商簿記1級を比較すると、日商簿記1級のほうが難易度は高いです。日商簿記1級の合格率は約10%前後であり、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目すべてで高い水準の得点が求められます。
AFPの合格率(FP2級学科)が約30%から40%程度であることと比べると、日商簿記1級はより合格が難しい資格です。日商簿記1級は会計の深い専門知識が必要であり、合格までに必要な勉強時間も500時間から1000時間と長くなります。AFPと日商簿記1級はどちらも一定の難易度がある資格ですが、日商簿記1級のほうが難しい資格に位置します。
AFPと全経簿記1級の難易度を比較
AFPと全経簿記1級を比較すると、難易度はほぼ同程度か、全経簿記1級のほうがやや易しい傾向があります。全経簿記1級の合格率は約30%前後であり、AFPのFP2級学科の合格率と近い水準です。
ただし、全経簿記1級は商業簿記と工業簿記の知識を問われる試験であるのに対し、AFPはライフプランニングや資産運用、税金、リスク管理、不動産、相続など幅広い分野をカバーしています。学習範囲の広さという点ではAFPのほうが対策が必要な領域が多く、AFPと全経簿記1級はどちらも中程度の難易度に位置する資格です。
AFPと全経簿記2級の難易度を比較
AFPと全経簿記2級を比較すると、AFPのほうが難易度は高いです。全経簿記2級の合格率は50%前後であり、比較的取得しやすい資格に位置しています。
AFPはFP2級の合格に加えてAFP認定研修の修了も必要であることから、取得にかかる手間と学習量は全経簿記2級よりも多くなります。AFPと全経簿記2級を比較した場合、AFPのほうが求められる学習量と試験の難易度が高いと理解しておくことが大切です。
AFPと1級造園施工管理技士の難易度を比較
AFPと1級造園施工管理技士を比較すると、1級造園施工管理技士のほうが難易度はやや高いです。1級造園施工管理技士は第一次検定と第二次検定の両方に合格する必要があり、合格率は第一次検定で約30%から40%、第二次検定で約30%前後です。
1級造園施工管理技士には実務経験の要件もあり、資格取得のハードルが高い点でAFPよりも難易度が高いといえます。AFPは金融分野の幅広い知識が求められますが、1級造園施工管理技士は造園工事の専門的な知識と実務能力が問われる点で異なる。
AFPと2級造園施工管理技士の難易度を比較
AFPと2級造園施工管理技士を比較すると、難易度はほぼ同程度です。2級造園施工管理技士の合格率は第一次検定が約40%から50%、第二次検定が約30%から40%程度とされている。
2級造園施工管理技士も実務経験が求められる場合があり、AFPとは試験の性質が異なる。AFPが金融知識の幅広さを問われるのに対し、2級造園施工管理技士は造園施工の実務的な知識が中心です。どちらも中程度の難易度に位置する資格として理解しておくとよいです。
AFPの難易度が高い、難しい理由3選
AFPが難しいと感じる理由は複数ありますが、特に重要な理由を3つ挙げます。AFPの取得を目指す前に難しい理由を把握しておくことで、対策を立てやすくなる。
1つ目は、学習範囲が非常に広いことです。AFPはライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続と事業承継の6つの分野をすべて学ぶ必要です。それぞれの分野で専門的な知識が求められるため、特定の分野だけを重点的に学ぶだけではAFPの合格は難しいです。
2つ目は、AFP認定研修での提案書作成が求められることです。AFPはFP2級に合格するだけでなく、AFP認定研修を修了してファイナンシャルプランニングの提案書を作成し、審査を通過しなければなりません。単純な知識の暗記だけでなく、実践的な提案力も必要とされる点がAFPの難しさの一因です。
3つ目は、法令や税制の改正に対応する必要があることです。AFPの試験範囲には税金や社会保険など、毎年改正される法令が含まれます。最新の情報をキャッチアップしながら学習を進める必要があるため、AFP取得に向けては試験直前まで継続的な情報収集が求められる。
AFPに合格するための勉強のポイント4選
AFPに合格するためには、効率よく学習を進めることが押さえておきたい点です。AFP合格のための勉強のポイントを4つ紹介する。
1つ目は、AFP認定研修を積極的に活用することといえる。AFP認定研修はAFP取得のための必須プロセスですが、研修を通じて試験に出題される内容を体系的に学ぶこともできる。研修テキストをしっかり活用することで、AFP合格に向けた学習を効率よく進められる。
2つ目は、過去問を繰り返し解くことといえる。FP2級の試験は過去問と類似した問題が出題されることが多いため、過去問を繰り返し解くことがAFP合格への近道といえる。インプットだけでなくアウトプットの練習を積み重ねることが大切です。
3つ目は、6つの分野をバランスよく学ぶことといえる。AFPの試験はライフプランニング・リスク管理・金融資産運用・タックスプランニング・不動産・相続の6分野から出題される。得意分野と不得意分野の差をできるだけ縮め、すべての分野で60%以上の得点を狙える状態に仕上げることが確認しておきましょう。
4つ目は、学習スケジュールを立てて計画的に進めることといえる。AFPの取得には150時間から300時間程度の勉強時間が必要であり、試験日から逆算して学習計画を立てることが大切です。毎日一定の時間を確保し、継続的に学習を続けることがAFP合格の鍵となる。
AFPにかかる勉強時間を大学受験の偏差値や他の試験と比較
AFPの取得に必要な勉強時間は150時間から300時間程度であり、これを他の試験と比較すると中程度の学習量が求められる試験に位置する。
宅地建物取引士の合格に必要な勉強時間が約300時間から400時間程度、日商簿記2級が約200時間から350時間程度とされており、AFPはこれらの試験と比較してやや少ない勉強時間で合格を狙える試験といえる。一方、行政書士には600時間から1000時間、社会保険労務士には1000時間以上の勉強が必要とされており、これらの難関資格と比べるとAFPの勉強時間は比較的短いといえる。
AFPの勉強時間を大学受験と比較すると、偏差値55程度の大学を受験するための学習量に近いと考えられる。しっかりとした学習計画のもとで取り組めば、多くの方がAFPの取得を実現できる水準といえる。
AFPの難易度を大学受験の偏差値や他の試験と比較
AFPの難易度を大学受験の偏差値に換算すると、偏差値55程度に相当するとされている。これは中堅私立大学から地方国公立大学レベルの難易度に相当する水準といえる。
FP系の資格の中では、FP1級やCFPが偏差値65以上の高難度資格に位置するのに対し、AFPは偏差値55程度とやや易しい位置づけといえる。ただし、AFP認定研修の提案書作成など、試験の点数だけでは測れない実践的な能力も求められるため、AFP取得は決して軽視できません。
他の資格と比較すると、日商簿記2級(偏差値55程度)や宅地建物取引士(偏差値57程度)と近い難易度に位置しており、しっかりとした準備をすれば合格を目指せる水準といえる。AFP取得を目指す方は、これらの資格と同程度の難易度として捉えて学習に取り組むとよいといえる。
AFPも含めた難関資格のランキング表
AFPも含めた難関資格のランキング表では、難易度や学習時間だけでなく、受験条件や取得後の活かし方もあわせて確認します。
| 順位 | 資格名 | 難易度 | 偏差値 | 取得にかかる勉強時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 司法試験 | 非常に難しい | 75以上 | 3000時間以上 |
| 2 | 公認会計士 | 非常に難しい | 73 | 3000時間以上 |
| 3 | 弁理士 | 非常に難しい | 70 | 3000時間程度 |
| 4 | 税理士 | 難しい | 68 | 2000時間から3000時間 |
| 5 | 社会保険労務士 | 難しい | 65 | 1000時間から1500時間 |
| 6 | 日商簿記1級 | やや難しい | 63 | 500時間から1000時間 |
| 7 | 中小企業診断士 | やや難しい | 63 | 1000時間から1200時間 |
| 8 | 行政書士 | やや難しい | 62 | 600時間から1000時間 |
| 9 | 1級造園施工管理技士 | 中程度 | 57 | 300時間から500時間 |
| 10 | 宅地建物取引士 | 中程度 | 57 | 300時間から400時間 |
| 11 | AFP | 中程度 | 55 | 150時間から300時間 |
| 12 | 全経簿記1級 | 中程度 | 54 | 200時間から400時間 |
| 13 | 2級造園施工管理技士 | やや易しい | 50 | 150時間から250時間 |
| 14 | 全経簿記2級 | やや易しい | 45 | 100時間から200時間 |
| 15 | FP3級 | 易しい | 40 | 50時間から100時間 |
参考情報
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