全経簿記2級の試験を受験するために必要な受験資格について解説します。また全経簿記2級の価値や合格したらできることや実際の仕事内容についても合わせて解説します。全経簿記2級に合格するためのやるべき勉強の順番から具体的や勉強スケジュールの目安も合わせて解説します。
いきなり最終結論!全経簿記2級に必要な受験資格
全経簿記2級に受験資格は特に設けられていません。年齢・学歴・職歴・国籍などの制限は一切なく、誰でも自由に受験できます。
全経簿記とは、公益社団法人全国経理教育協会が主催する簿記検定試験です。全経簿記2級は特級・1級・2級・3級・基礎簿記会計の5段階のうち、入門から中級への橋渡し的な位置づけとなっています。経理職を目指す方をはじめ、簿記の基礎を身につけたい社会人や学生にも広く受験されています。
試験は年2回、2月と7月に実施されます。受験料は3,300円(税込)で、申し込みは全国経理教育協会の加盟校や指定された試験会場を通じて行います。全経簿記2級は商業簿記と工業簿記の2科目があり、各科目100点満点で70点以上が合格ラインです。両科目ともに70点以上を取得することで、全経簿記2級の資格が認定されます。
全経簿記2級は難しい?実際の難易度
全経簿記2級の合格率は概ね60%から70%程度で推移しており、簿記検定の中では比較的取得しやすい資格です。
難易度の目安としては、日商簿記3級と同等かやや難しい程度と言われています。ただし、全経簿記2級は商業簿記と工業簿記の両方が試験範囲に含まれているため、商業簿記のみを扱う日商簿記3級と比べると学習量が多くなる点に注意が必要です。
全経簿記2級は簿記を初めて学ぶ方でも、計画的に勉強すれば十分に合格できる難易度です。経理や会計の仕事を目指す方が最初に取得する資格として、全経簿記2級は適切な選択肢の一つです。上位資格である全経簿記1級や日商簿記2級を目指す前のステップとしても、全経簿記2級の取得は有効です。
全経簿記2級の合格までにかかる平均的な勉強時間・期間
全経簿記2級の合格に必要な勉強時間は、簿記の知識がゼロの状態から始める場合、100時間から150時間程度が目安です。
毎日1〜2時間の学習を継続すると、2ヶ月から3ヶ月で合格できる計算になります。既に日商簿記3級や全経簿記3級を取得している方であれば、50時間から80時間程度の追加学習で全経簿記2級の合格を目指せます。
学習のポイントは、商業簿記で仕訳の基礎をしっかり固めた後に工業簿記へ進む順番で取り組むことです。工業簿記は独特の概念が多いため、早めに学習を開始することが大切です。試験直前の2〜3週間は過去問演習に集中することで、得点力を高められます。全経簿記2級の合格を目指す方は、試験日から逆算して余裕のある学習計画を立てることをおすすめします。
全経簿記2級の実際の仕事内容
全経簿記2級の知識を活かせる主な職場は、企業の経理部門や会計事務所です。
具体的な仕事内容としては、日々の取引を記録する仕訳入力、売掛金・買掛金の管理、現金や預金の出納管理、月次の試算表作成サポートなどが挙げられます。これらは経理部門で毎日発生する基本的な業務であり、全経簿記2級で学んだ知識がそのまま実務に直結します。
工業簿記の知識を持つことで、製造業における原価管理の補助業務にも携われます。材料費や労務費の集計、製品原価の計算補助など、製造業特有の経理業務をサポートできるようになります。
全経簿記2級は基礎的な資格であるため、実務経験を積みながら全経簿記1級や日商簿記2級などの上位資格取得を目指すことで、より高度な業務に対応できるキャリアを築けます。経理職としての専門性を高めるためにも、全経簿記2級の取得後はスキルアップを継続することが重要です。
全経簿記2級になるまでの順番
全経簿記2級を取得するまでの流れを、ステップごとに解説する。
最初のステップは、全経簿記2級の試験概要を把握することです。試験は商業簿記と工業簿記の2科目に分かれており、それぞれ100点満点で70点以上が合格です。両科目ともに合格して初めて全経簿記2級の資格が認定されます。簿記が全く初めての方は、基礎簿記会計や全経簿記3級から挑戦するのも一つの方法です。
次のステップは、テキストと問題集を用意して学習を開始することです。全経簿記2級に対応したテキストは書店やオンラインショップで購入できる。まず商業簿記のテキストで仕訳や決算の流れを理解し、その後工業簿記へと学習を進める順番が効率的です。
3番目のステップは、過去問演習で実力を固めることです。全経簿記2級の試験は出題パターンがある程度決まっているため、過去問を繰り返し解くことで解答のスピードと精度が高まります。
最後のステップは、試験に申し込んで本番に臨むことです。全経簿記2級の試験日程は年2回(2月・7月)なので、目標とする試験日から逆算して学習スケジュールを立てることが大切です。
全経簿記2級になるために必要な勉強内容
全経簿記2級の試験は商業簿記と工業簿記の2科目で構成されており、それぞれ異なる内容を学ぶ必要がある。
商業簿記で学ぶ主な内容は、仕訳の基本、現金・預金・売掛金・買掛金などの勘定科目の処理、試算表の作成、精算表の作成、貸借対照表・損益計算書などの財務諸表の作成です。仕訳は全ての簿記学習の基礎となる重要な知識であるため、徹底的に反復練習することをおすすめする。正確な仕訳ができるようになると、試算表や財務諸表の作成もスムーズに理解できるようになる。
工業簿記で学ぶ主な内容は、製造業における原価計算の基礎です。材料費・労務費・経費の3要素の分類、製造間接費の配賦計算、製造原価報告書の作成などが試験範囲に含まれます。工業簿記は商業簿記とは異なる考え方が必要なため、最初は難しく感じる方も多いです。しかし原価の流れを図で整理しながら学習を進めると、理解が深まります。
全経簿記2級の勉強スケジュールの目安としては、1ヶ月目に商業簿記のテキスト学習と仕訳演習、2ヶ月目に工業簿記のテキスト学習と商業簿記の問題演習、3ヶ月目に両科目の問題演習と過去問対策という順番で進めると、計画的に合格を目指せる。
全経簿記2級に関するよくある質問
全経簿記2級に関するよくある質問では、受験前に迷いやすい疑問を整理し、勉強計画を立てる前に確認したい点をまとめます。
全経簿記2級と日商簿記3級はどちらが難しいですか
全経簿記2級と日商簿記3級は難易度がほぼ同等とされていますが、試験範囲が異なる。日商簿記3級は商業簿記のみを扱うのに対し、全経簿記2級は商業簿記と工業簿記の両方が範囲に含まれます。そのため学習量という点では全経簿記2級の方が多くなる。一方で日商簿記は企業での認知度が高く、就職・転職市場での評価も高い傾向がある。どちらを先に受験するかは目的やキャリアプランに応じて判断することをおすすめする。
全経簿記2級は独学で合格できますか
全経簿記2級は独学での合格が十分可能な資格といえる。市販のテキストと問題集を使って計画的に学習を進めることで合格を目指せる。ただし工業簿記は独学では理解が難しい部分もあるため、動画教材や通信講座を補助的に活用すると学習効率が上がります。独学で全経簿記2級に合格するには、毎日少しずつ学習する習慣をつけることが大切です。
全経簿記2級を取得するメリットは何ですか
全経簿記2級を取得する主なメリットは、経理・会計職への就職や転職で有利になることといえる。特に中小企業の経理部門では実践的な簿記知識が重視されるため、全経簿記2級の取得は採用担当者へのアピールになる。また全経簿記2級で学んだ知識は全経簿記1級や日商簿記2級などの上位資格取得にも直結するため、キャリアアップの基盤を作る上でも有効といえる。
全経簿記2級は何回でも受験できますか
全経簿記2級に受験回数の制限はなく、不合格になった場合でも次の試験回に再挑戦できる。試験は年2回実施されるため、最短で半年後に再受験が可能といえる。なお科目ごとの合格持ち越し制度はなく、毎回商業簿記と工業簿記の両科目を受験する求められる。不合格だった科目の弱点を分析し、次の試験に向けて対策を立て直すことが合格への近道といえる。
全経簿記2級に合格したら次はどの資格を目指すべきですか
全経簿記2級に合格したら、次のステップとして全経簿記1級または日商簿記2級の取得を目指すことをおすすめする。日商簿記2級は企業での評価が高く、経理職としてキャリアアップを図る上で非常に有効な資格といえる。さらに上を目指す場合は、全経簿記上級・税理士・公認会計士といった難関資格へのチャレンジも視野に入れてみてください。
ランキング表
簿記・会計系資格の難易度ランキングを以下の表にまとめます。全経簿記2級がどのような位置づけにあるかを確認してみてください。
ランキング表は、順位だけで判断せず、難易度・学習時間・受験条件をあわせて見ることが大切です。自分の現在の知識量や確保できる学習時間によって、取り組みやすい資格は変わる。表では全体像を確認し、気になる資格は公式情報や試験要項も確認してください。
| 順位 | 資格名 | 難易度 | 偏差値 | 取得にかかる勉強時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 公認会計士 | 非常に難しい | 75 | 3000〜5000時間 |
| 2 | 税理士 | 難しい | 70 | 2000〜3000時間 |
| 3 | 日商簿記1級 | やや難しい | 67 | 500〜1000時間 |
| 4 | 全経簿記上級 | やや難しい | 65 | 400〜700時間 |
| 5 | 全経簿記1級 | 普通 | 60 | 200〜400時間 |
| 6 | 日商簿記2級 | 普通 | 58 | 200〜350時間 |
| 7 | 全経簿記2級 | やや易しい | 50 | 100〜150時間 |
| 8 | 日商簿記3級 | 易しい | 45 | 50〜100時間 |
| 9 | 全経簿記3級 | 易しい | 43 | 30〜80時間 |
参考情報
制度や試験内容は変更される場合がある。最新情報は公式情報もあわせて確認してください。

