ドライバーとはどんな仕事?仕事内容や向いている人を解説

ドライバーとはどのような仕事なのかを解説します。またドライバーの仕事内容や働き方、必要な資格、平均年収、きつい点、向いている人について具体的に解説します。ドライバーを初めて調べる人はぜひ参考にしてみてください。

いきなり結論!ドライバーとはどんな仕事?

ドライバーとは、車両を運転して人や荷物を目的地まで届ける仕事です。

宅配便の配送を担うドライバー、乗客を目的地まで送り届けるタクシードライバー、路線や観光地を走るバスドライバーなど、その種類は多岐にわたります。

近年はインターネット通販の普及によって物流需要が急速に拡大しており、ドライバーは現代社会のインフラを支える重要な存在として注目を集めています。

ドライバーの主な役割

ドライバーの主な役割は、安全かつ確実に人や荷物を運搬することです。

出発前の車両点検から目的地への配送、荷物の受け渡しまで、ドライバーは一連の作業を責任を持って遂行します。

特に荷物を届けるドライバーは受取人との丁寧なやりとりも求められるため、サービス業としての意識も大切な職業です。

ドライバーが担当する業務

ドライバーが担当する業務は、単に車を運転するだけではありません。

出発前にはブレーキやタイヤの状態、ライトの点灯確認などの日常点検を行います。配送中は道路状況や天候に応じた安全運転を心がけ、到着後は荷物の積み下ろしや受領書の処理なども行います。

配送ドライバーの場合は、配送状況を管理システムに入力する作業やルートの最適化も重要な業務のひとつです。

ドライバーが働く主な職場

ドライバーが働く主な職場は、物流会社や運送会社、タクシー会社、バス会社などです。

近年ではフードデリバリーサービスの普及により、個人事業主として自分のペースで働くドライバーも増えています。

また、企業の社用車を担当する専属ドライバーや、医療機関や福祉施設で患者や利用者を送迎する福祉ドライバーなど、ドライバーが活躍できる場は幅広く広がっています。

ドライバーの仕事内容

ドライバーの仕事内容は、担当する職種によって大きく異なります。

大きく分けると、荷物を運ぶ貨物輸送系のドライバーと、人を運ぶ旅客輸送系のドライバーの2種類があります。貨物輸送系のトラックドライバーは、食品や日用品、精密機器など様々な荷物を工場や倉庫から各家庭や店舗へ届ける仕事です。地域内を回る小型ドライバーから日本全国を走る長距離トラックドライバーまで、活動範囲もさまざまです。

旅客輸送系のタクシードライバーやバスドライバーは、お客様の安全を最優先に目的地まで送り届けます。タクシードライバーは道路の知識はもちろん、お客様との会話を楽しむコミュニケーション能力も大切なスキルです。

ドライバーの仕事にはデジタルタコグラフの管理や配送管理アプリの操作など、IT機器を使った業務も増えています。効率的な配送を実現するためのシステム対応力も、現代のドライバーには求められます。また、荷物の積み下ろしや庫内作業など体を使う仕事も多く、体力面での負担もドライバーの仕事の特徴です。

ドライバーの1日の仕事の流れ

忙しい日の仕事の流れ

忙しい日のドライバーは、早朝からフル稼働で動きます。

午前5時から6時ごろに出勤し、最初に車両の日常点検を行います。エンジンオイルや冷却水の量、タイヤの空気圧、ブレーキの効き具合など、安全運転に直結する項目をひとつひとつ確認します。

点検が完了したら、その日の配送ルートと荷物の内容を確認し、積み込み作業を開始します。繁忙期や連休前後は荷物の量が大幅に増えるため、積み込みだけで1時間以上かかることもあります。

午前8時ごろから配送をスタートし、不在票の投函や時間指定の荷物の管理、再配達への対応など、複数の作業を同時進行でこなしていきます。昼食は車内や近くのコンビニエンスストアで短時間にすませることが多いです。

午後も引き続き配送が続き、夕方以降は時間指定の荷物が集中するため、時間管理が特に重要になります。午後6時から7時ごろに帰社し、運行報告書の記入や翌日の準備を終えて1日の業務を締めくくります。

比較的落ち着いた日の仕事の流れ

荷物の少ない平日は、ゆとりを持って業務を進められます。

午前7時ごろに出勤して点検と積み込みを終えたあと、午前9時から配送をスタートします。荷物の量が少ない日はルートに余裕ができるため、受取人への丁寧な対応にも時間を使えます。

昼休みは1時間程度しっかり確保でき、午後は残りの配送を終えて午後5時ごろには帰社できます。帰社後は翌日の準備や車両の清掃を行い、定時退社できるケースも少なくありません。繁忙期と閑散期で業務量に大きな波があることも、ドライバーという仕事の特徴のひとつです。

ドライバーに必要な資格や経験

ドライバーとして働くためには、運転する車両に対応した運転免許が必要です。

小型の配送車両を使うドライバーや介護タクシーのドライバーは普通自動車第一種免許が基本となります。一方で、タクシーやバスなど旅客を乗せて運搬するドライバーには第二種免許が必要です。第二種免許は21歳以上であること、普通免許取得から3年以上の運転経歴があることが取得条件となっています。

大型トラックを運転するドライバーには大型自動車免許が必要で、こちらも普通免許取得から3年以上の経歴が条件です。教習所で取得する場合の費用は一般的に20万円から30万円程度が目安となっています。会社によっては免許取得費用を全額または一部負担してくれる支援制度を設けているところもあります。

危険物を輸送するタンクローリードライバーには危険物取扱者の資格が、フォークリフトを使って積み込み作業も行うドライバーにはフォークリフト運転技能講習の修了証が求められることがあります。

未経験からドライバーを目指す場合は、普通免許や準中型免許を持った状態で軽貨物配送や小型ドライバーとしてキャリアをスタートし、経験を積みながら上位の免許を取得していくルートが一般的です。実際に働きながらスキルを磨けるため、ドライバーはキャリアチェンジしやすい職業ともいえます。

ドライバーの平均年収と給料

ドライバーの平均年収は職種や雇用形態によって異なりますが、全体的な目安として350万円から600万円程度の幅があります。

国土交通省の調査によると、トラックドライバーの平均年収は約430万円から460万円とされています。全産業平均と比較するとやや低めの水準ですが、大型免許を持つ長距離ドライバーの場合は年収600万円を超えるケースも珍しくありません。

地域別に見ると、関東圏や都市部では平均年収が高くなる傾向があります。東京都内で働くトラックドライバーの平均月収は25万円から35万円程度で、残業代や各種手当を含めると年収500万円を超えるドライバーも多くいます。一方、地方では月収20万円から25万円程度が相場となることが多く、都市部と地方では年収に100万円以上の差が生じることもあります。

タクシードライバーの収入は歩合制を採用している会社が多く、月収は20万円から40万円以上と幅があります。東京や大阪などの大都市では需要が高く、ベテランのタクシードライバーであれば年収600万円を超えることもあります。地方のタクシードライバーは年収300万円台が多い傾向です。

バスドライバーの平均年収は400万円から500万円程度で、公営バスと民間バスでは待遇が異なります。公営バスは安定した給与と充実した福利厚生が特徴で、民間バスよりも安定した収入が期待できます。給与体系については基本給に加えて距離手当や深夜手当、危険物手当などの各種手当が付く会社も多いため、月収の数字だけでなく手当の内容もしっかり確認することが大切です。

ドライバーのきつい点とやりがい

ドライバーの仕事にはきつい点もありますが、それと同時に大きなやりがいもあります。

まず、きつい点として多くのドライバーが挙げるのが長時間労働と身体的な疲労です。長距離トラックドライバーの場合、1日の走行距離が500キロメートルを超えることもあります。長時間の運転は腰痛や肩こりにつながりやすく、体のケアが欠かせません。配送ドライバーは荷物の積み下ろし作業も多く、体力を要する仕事です。

天候や交通状況に大きく左右される点も、ドライバーのきつさのひとつです。豪雪や台風などの悪天候の中でも配送を続けなければならない場面があり、精神的なプレッシャーも伴います。渋滞によって時間通りに届けられないストレスを感じるドライバーも少なくありません。

また、2024年問題と呼ばれる時間外労働の上限規制の影響で、物流業界全体で働き方の見直しが進んでいます。ドライバーにとっては労働環境の改善が期待される一方で、残業収入が減るという懸念も生じています。

一方で、ドライバーのやりがいとして最もよく聞かれるのが、荷物を届けたときのお客様の感謝の言葉や笑顔です。個人宅への配送を担当するドライバーはお客様と直接触れ合う機会が多く、喜ばれることで仕事のモチベーションが高まると話す人が多いです。

また、ドライバーは基本的に一人で仕事を完結させる職業のため、業務をやり遂げたときの達成感も大きいです。ルートを効率よく回れたときの充実感や、トラブルなく荷物を届けられたときの安心感は、ドライバーならではの喜びです。免許や経験を積むことでキャリアアップや収入アップも実現できるため、長く働き続けるドライバーも多くいます。

ドライバーに向いている人

ドライバーに向いている人の特徴として、まず挙げられるのが運転が好きで長時間の車内作業が苦にならない人です。

ドライバーは1日の大半を車内で過ごすことが多い職業です。運転そのものを楽しめる人や、一人で集中して仕事を進めることが得意な人はドライバーとして力を発揮できます。

責任感が強い人もドライバーに向いています。荷物を安全に届ける責任や、乗客の命を預かる責任をしっかり自覚しながら働けるドライバーは職場でも信頼されます。

体力に自信がある人も配送ドライバーには向いています。特に宅配便の配送ドライバーは荷物の積み下ろし作業が多く、体を動かすことが好きな人には向いている職業です。

時間管理が得意な人もドライバーとして活躍できます。複数の配送先を効率よく回るには、限られた時間をどう使うかを考える計画力が大切です。渋滞や急なルート変更にも柔軟に対応できる判断力も求められます。

さらに、コミュニケーション能力がある人もドライバー向きです。タクシードライバーやバスドライバーはお客様との会話が多く、気持ちよく過ごしてもらうための接客マナーが求められます。配送ドライバーでも受取人への丁寧な対応は仕事の質に直結します。人と話すことが好きで、笑顔で接することが得意な人はドライバーとして長く活躍できます。

ドライバーに関するよくある質問

ドライバーになるためにはどのような資格が必要ですか。

ドライバーになるためには、運転する車両の種類に合った運転免許が必要です。小型の配送車両なら普通自動車免許で対応できますが、タクシーやバスを運転するには第二種免許が、大型トラックには大型自動車免許が必要となります。キャリアのスタートとしては、普通免許を活かして軽貨物ドライバーや小型配送から始める方法が一般的です。

未経験でもドライバーに転職できますか。

未経験でもドライバーに転職することは十分可能です。多くの運送会社や物流会社では未経験者を積極的に採用しており、入社後に免許を取得できる支援制度を設けているところも多くあります。まずは軽貨物ドライバーや小型配送ドライバーとして経験を積み、上位の免許を取得しながらステップアップしていく方法が現実的です。

ドライバーの将来性はどうですか。

ドライバーの将来性は十分に期待できます。インターネット通販の拡大によって物流需要は増え続けており、ドライバーの人手不足は深刻な課題となっています。自動運転技術の発展が話題になることもありますが、現在の技術レベルでは完全自動化は実現していないため、しばらくはドライバーの需要が続くと見られています。社会インフラを支える重要な職業として、安定した雇用が期待できます。

ドライバーはどのような働き方ができますか。

ドライバーは正社員、パートやアルバイト、個人事業主など様々な働き方から選ぶことができます。フードデリバリーサービスの普及により、スキマ時間に稼げる個人事業主ドライバーも増えています。深夜専門で働くドライバーや週3日勤務のドライバーを受け入れている会社も増えており、自分のライフスタイルに合った働き方を選びやすい職業です。