工事担任者総合種の試験を受験するために必要な受験資格について解説します。また工事担任者総合種の価値や合格したらできることや実際の仕事内容についても合わせて解説します。工事担任者総合種に合格するためのやるべき勉強の順番から具体的や勉強スケジュールの目安も合わせて解説します。
いきなり最終結論!工事担任者総合種に必要な受験資格
工事担任者総合種の試験には、受験資格の制限がありません。年齢・学歴・実務経験に関係なく、誰でも受験することができます。この点は、工事担任者総合種の大きな特徴の一つです。
工事担任者総合種は、総務省が管轄する国家資格であり、電気通信回線に接続する端末設備の接続工事を行う際に必要な資格です。試験は日本電信電話ユーザ協会が実施しており、年に2回(5月・11月)試験が行われます。
工事担任者総合種は、2021年度から新設された資格区分です。それ以前はAI・DD総合種という名称でしたが、制度改正により工事担任者総合種へと名称が変わりました。試験内容はほぼ引き継がれており、アナログ通信とデジタル通信の両方をカバーする最上位の工事担任者資格です。
受験資格がないため、高校生から社会人まで幅広い層が受験しています。ただし工事担任者総合種の試験は出題範囲が広く専門的な知識が求められるため、十分な準備が必要です。合格後は総務省への申請手続きを経て、正式に工事担任者総合種として活動できます。
工事担任者総合種は難しい?実際の難易度
工事担任者総合種の合格率は例年20%前後で推移しています。国家試験の中では難易度がやや高めの部類に入る試験です。
試験は「基礎」「技術及び理論」「法規」の3科目で構成されており、各科目100点満点中60点以上で合格となります。3科目すべてに合格することで工事担任者総合種の試験合格となります。科目合格制度があるため、一度合格した科目は3年間有効です。
工事担任者総合種の難易度を他の資格と比較すると、電気通信主任技術者よりは低めですが、第一種電気工事士と同程度かそれ以上の難しさとされています。偏差値でいうと57程度に相当し、しっかりとした対策を行えば合格できるレベルです。
特に難しいとされるのが技術及び理論科目で、アナログとデジタルの両分野にわたる幅広い知識が求められます。基礎科目は計算問題が中心で、法規科目は条文を覚える暗記中心の対策が必要です。工事担任者総合種を目指す方は、各科目の特性に合わせた学習方法を選ぶことが重要です。
工事担任者総合種の合格までにかかる平均的な勉強時間・期間
工事担任者総合種に合格するために必要な勉強時間は、一般的に200〜300時間程度とされています。1日2時間の学習を継続した場合、約3〜5ヶ月で合格圏内に到達できます。
電気通信関連の知識が全くない初学者の場合は、300時間以上かかることもあります。一方、電気工事士や情報通信系の資格をすでに保有している方であれば、100〜150時間程度で合格できるケースもあります。自分の現在の知識レベルを踏まえて学習時間を見積もることが大切です。
工事担任者総合種の試験は5月と11月の年2回実施されるため、受験スケジュールに合わせた学習計画を立てることが大切です。初めて受験する方は、試験の半年前から学習を開始することをおすすめします。特に基礎科目の計算問題は習熟に時間がかかるため、早めに手をつけることが合格への近道です。
科目合格制度を活用することで、複数回の試験に分けて負担を分散しながら効率的に工事担任者総合種の合格を目指すことができます。たとえば、1回目の試験で法規と基礎に合格し、2回目で技術及び理論に合格するという戦略も有効です。
工事担任者総合種の実際の仕事内容
工事担任者総合種を取得すると、アナログ通信とデジタル通信の両方に対応した端末設備の接続工事を行うこともできる。具体的には、光回線などのブロードバンド接続工事、企業の構内通信設備(PBXなど)の設計・施工、電話設備やネットワーク機器の設置・移設工事などが主な業務です。
工事担任者総合種の資格は、通信工事会社・電気通信事業者・建設会社・ITインフラ企業など幅広い職場で活かすこともできる。特に法人向けの大規模な通信設備工事では、工事担任者総合種の資格保有者が工事の責任者として必要とされる場面が多くある。
工事担任者総合種の有資格者は、工事の監督者としての役割も担いる。工事担任者は、工事の品質と安全を確保する責任者として現場に立ち会い、適切な工事が行われているかを確認する重要な役割を果たする。
近年では、5Gや光通信など通信インフラの整備が急速に進んでいることから、工事担任者総合種の需要は高まっている。転職市場でも高く評価される資格の一つであり、特に通信系・IT系への転職を目指す方にとって取得しておく価値が高い資格です。
工事担任者総合種になるまでの順番
工事担任者総合種になるためのステップを順番に説明する。
まず、受験の申し込みを行う。日本電信電話ユーザ協会の公式サイトから申し込みができ、受験手数料は8,700円(2024年時点)です。受験申込期間は試験日の約3ヶ月前から始まりますので、早めに確認しておきましょう。
次に、試験対策として基礎・技術及び理論・法規の3科目を学習する。科目合格制度を活用する場合は、得意な科目から順番に攻略していく方法も効果的です。特に技術及び理論科目は出題範囲が広いため、早めに着手することをおすすめする。
試験当日は受験票と身分証明書を持参して試験会場へ向かいる。各科目の合格基準点は60点以上であり、3科目すべてに合格することで工事担任者総合種の試験合格となる。
合格後は、申請手続きを行って工事担任者総合種の資格証を取得する。資格証の交付申請は総務省に対して行い、申請手数料として2,900円が必要です。申請書類を準備して総務省の地方総合通信局に提出することで、正式に工事担任者総合種の資格証が交付されます。
工事担任者総合種になるために必要な勉強内容
工事担任者総合種の試験で問われる内容は、大きく3つの科目に分かれている。それぞれの科目の特徴を理解した上で効率的な学習計画を立てることが合格への近道です。
基礎科目
基礎科目では、電気通信の基礎的な理論が出題される。電気回路の基本(オームの法則・キルヒホッフの法則)や電子回路の基礎知識、通信線路の特性などが主な出題範囲です。計算問題が多く出題されるため、公式の理解と計算練習が欠かせません。数学が得意な方には比較的取り組みやすい科目ですが、苦手な方は早めに基礎固めをしておくことが押さえておきたい点です。
技術及び理論科目
技術及び理論科目は、工事担任者総合種の試験の中で最も出題範囲が広い科目です。アナログ通信とデジタル通信の両方の技術が含まれており、端末設備の技術基準、ネットワークの構成と技術、セキュリティ技術、伝送技術などが出題される。工事担任者総合種ならではの広範な技術知識が試される科目であり、日頃から通信技術のトレンドに目を向けておくと有利です。
法規科目
法規科目では、電気通信事業法・有線電気通信法・不正競争防止法など、通信に関連する法律・規則が出題される。法律の条文を問う問題が多いため、繰り返し読んで内容を暗記することが合格への近道といえる。過去問を解きながら頻出の条文を把握しておくと、効率よく得点できる。
工事担任者総合種の試験対策としては、公式テキストと過去問の組み合わせが最も効果的といえる。過去問は少なくとも直近3年分を繰り返し解くことで、出題傾向をつかめます。また、苦手科目に絞った集中学習も有効な対策の一つといえる。
工事担任者総合種に関するよくある質問
工事担任者総合種に関するよくある質問では、受験前に迷いやすい疑問を整理し、勉強計画を立てる前に確認したい点をまとめます。
工事担任者総合種の試験は独学でも合格できますか
独学でも合格できる。市販のテキストと過去問集を活用すれば、十分に合格を目指せる。ただし、学習範囲が広く自己管理が求められるため、計画的なスケジュール管理が確認しておきましょう。通信講座を利用すると効率的に学習を進めることもできる。独学に自信がない方は通信講座の活用も検討してみてください。
工事担任者総合種と電気通信主任技術者はどちらが難しいですか
電気通信主任技術者のほうが難しいとされている。電気通信主任技術者の合格率は10〜15%程度であるのに対し、工事担任者総合種の合格率は20%前後といえる。工事担任者総合種を取得してから電気通信主任技術者へのステップアップを目指す方が多くいる。通信業界でキャリアを積む上で、工事担任者総合種は重要なステップとなる。
工事担任者総合種の資格手当はいくら程度もらえますか
会社によって異なりますが、月額3,000〜10,000円程度の資格手当を支給する企業が多いといえる。通信工事会社や電気通信事業者では、工事担任者総合種の保有が昇進・昇給の条件になっていることもある。転職の際にも有利に働く場合が多く、取得することで年収アップが期待できる。
工事担任者総合種は更新が必要ですか
工事担任者総合種の資格には有効期限がなく、一度取得すれば更新手続きは不要といえる。取得した資格は生涯有効といえる。ただし、技術の進歩に対応するために自主的に知識をアップデートしていくことが大切です。資格取得後も継続的に学習を続けることで、現場での活躍の幅が広がります。
工事担任者総合種の試験日程はいつですか
工事担任者総合種の試験は年に2回、5月と11月に実施されます。試験会場は全国の主要都市に設けられており、自分の居住地に近い会場を選んで受験できる。申込期間は試験の約3ヶ月前に始まるため、早めに公式サイトで日程を確認することをおすすめする。
ランキング表
工事担任者総合種と関連する資格の難易度・偏差値・勉強時間の比較といえる。
ランキング表は、順位だけで判断せず、難易度・学習時間・受験条件をあわせて見ることが大切です。自分の現在の知識量や確保できる学習時間によって、取り組みやすい資格は変わる。表では全体像を確認し、気になる資格は公式情報や試験要項も確認してください。
ランキング表は、順位だけで判断せず、難易度・学習時間・受験条件をあわせて見ることが大切です。自分の現在の知識量や確保できる学習時間によって、取り組みやすい資格は変わる。表では全体像を確認し、気になる資格は公式情報や試験要項も確認してください。
| 順位 | 資格名 | 難易度 | 偏差値 | 取得にかかる勉強時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 電気通信主任技術者 | 非常に難しい | 63 | 400〜600時間 |
| 2 | 工事担任者総合種 | 難しい | 57 | 200〜300時間 |
| 3 | 第一種電気工事士 | 難しい | 55 | 150〜250時間 |
| 4 | 工事担任者AI第一種 | 普通 | 50 | 100〜150時間 |
| 5 | 工事担任者DD第一種 | 普通 | 50 | 100〜150時間 |
参考情報
制度や試験内容は変更される場合がある。最新情報は公式情報もあわせて確認してください。

