第二種電気工事士の試験を受験するために必要な受験資格について解説します。また第二種電気工事士の価値や合格したらできることや実際の仕事内容についても合わせて解説します。第二種電気工事士に合格するためのやるべき勉強の順番から具体的や勉強スケジュールの目安も合わせて解説します。
いきなり最終結論!第二種電気工事士に必要な受験資格
第二種電気工事士の試験には、受験資格がありません。年齢制限も学歴要件もなく、誰でも受験できます。中学を卒業した方から社会人、転職を考えている方まで、幅広い層が第二種電気工事士の試験に挑戦しています。
第二種電気工事士の試験は、公益財団法人電気技術者試験センターが実施しています。試験は年2回実施されており、上期と下期に分かれています。受験料は筆記試験と技能試験を合わせて9,300円です。
ただし、試験に合格しただけでは第二種電気工事士として電気工事に従事することはできません。合格後に住所地の都道府県知事に免状の交付申請を行い、免状を取得して初めて第二種電気工事士として働くことができます。
第二種電気工事士は難しい?実際の難易度
第二種電気工事士の試験は、電気系資格の中では比較的取得しやすい部類に入ります。筆記試験の合格率は例年55%〜65%で推移しており、きちんと勉強すれば合格できる試験です。
技能試験の合格率は例年70%前後と高く、筆記試験に合格した方の多くが技能試験も突破しています。筆記試験と技能試験を合わせた最終的な合格率は50%前後となっています。
偏差値で言えば45程度に相当し、難関資格には分類されません。電気の知識がゼロの状態から始めたとしても、計画的に勉強すれば十分に合格できる難易度です。第二種電気工事士は、電気工事士としてのキャリアをスタートするための入門的な資格と位置づけられています。
第二種電気工事士の合格までにかかる平均的な勉強時間・期間
第二種電気工事士に合格するために必要な勉強時間は、平均して100〜150時間程度です。電気に関する知識がない初学者の場合は150時間程度、電気系の学校に通っていた方などある程度の知識がある方は100時間以内でも合格できます。
試験勉強の期間としては、3〜4ヶ月前から始めるのが理想的です。1日1〜2時間の勉強を継続することで、無理なく必要な知識を身につけることができます。仕事をしながら勉強する社会人の方も、この目安で合格している方が多くいます。
第二種電気工事士の勉強期間は、筆記試験対策に2〜3ヶ月、技能試験対策に1〜2ヶ月を充てるのが一般的です。試験の日程を確認した上で、逆算して勉強計画を立てるようにしましょう。
第二種電気工事士の実際の仕事内容
第二種電気工事士は、600ボルト以下で受電する電気設備の工事ができる資格です。一般住宅や小規模な商業施設における電気工事が主な仕事範囲となります。
具体的な仕事内容としては、住宅のコンセントや照明器具の取り付け、スイッチの設置、分電盤の工事、屋内配線工事などが挙げられます。新築住宅の電気工事から、既存住宅のリフォームに伴う電気工事まで、幅広い現場で第二種電気工事士の技術が求められます。
第二種電気工事士の資格を持つ電気工事士は、建設業界で常に需要があります。電気工事会社への就職や独立開業を考えている方にとって、第二種電気工事士は必須の資格です。また、第二種電気工事士の経験を積んだ後は、第一種電気工事士へのステップアップを目指すことが一般的なキャリアパスです。
第二種電気工事士になるまでの順番
第二種電気工事士になるためには、試験の申込みから免状の取得まで、いくつかの手順を踏む必要があります。以下の順番に沿って進めていきましょう。
試験に申込む
第二種電気工事士になる第一歩は、試験の申込みです。電気技術者試験センターの公式サイトから受験申込みを行います。申込み期間は試験の約3ヶ月前に設定されており、期間を過ぎると申込みができないため注意が必要です。
筆記試験の勉強をする
受験申込みが完了したら、筆記試験の勉強を開始します。第二種電気工事士の筆記試験では、電気に関する基礎知識、配線図の読み方、電気工事の施工方法、電気材料と工具の知識などが出題されます。過去問を中心に学習を進めることが合格への近道です。
筆記試験を受験する
第二種電気工事士の筆記試験は、50問の選択式で実施されます。試験時間は2時間で、60%以上の正答率で合格となります。筆記試験に合格した方は、同じ試験期の技能試験に進むことができます。なお、筆記試験に合格した翌々年度末まで技能試験の受験時に筆記免除が適用されます。
技能試験の練習をする
筆記試験の合格発表後から技能試験本番まで、約2ヶ月の練習期間があります。第二種電気工事士の技能試験では、事前に公表される候補問題の中から1問が出題されます。実際の電線や器具を使って繰り返し練習し、正確さとスピードを身につけましょう。
技能試験を受験して免状を取得する
第二種電気工事士の技能試験は40分の実技試験です。欠陥がないと判断された作品を完成させれば合格となります。技能試験に合格した後は、都道府県知事に免状の交付申請を行い、第二種電気工事士の免状を取得します。
第二種電気工事士になるために必要な勉強内容
第二種電気工事士の試験は筆記試験と技能試験の2段階で構成されており、それぞれに対応した勉強が必要です。試験の内容を正確に把握した上で、効率的な学習を進めましょう。
筆記試験の勉強内容
第二種電気工事士の筆記試験では、電気理論、電気工事材料、電気工事の施工方法、検査方法、配線図の5つの分野から出題されます。電流や電圧の計算問題など、基本的な電気の計算ができるようにしておく必要があります。
勉強の進め方としては、まず参考書で基礎知識を学んでから、過去問演習に取り組むのが効果的です。第二種電気工事士の筆記試験は過去問からの出題が多いため、直近5〜10年分の過去問を繰り返し解くことで合格に必要な知識が身につきます。
技能試験の勉強内容
第二種電気工事士の技能試験では、電線の被覆を剥く作業、リングスリーブや差込形コネクタを使った接続、器具への結線、ケーブルの整形などの作業が求められます。これらの作業を40分以内に正確に完成させる必要があります。
技能試験の練習には、練習用の材料セットを購入して実際に手を動かすことが不可欠です。候補問題は13問公表されており、全ての問題を複数回練習することで確実な合格を目指せます。第二種電気工事士の技能試験は練習量が合否を左右するため、早めに練習を始めることが重要です。
第二種電気工事士に関するよくある質問
第二種電気工事士の取得を目指す方からよく寄せられる質問をまとめました。資格取得に向けた疑問の解消に役立ててください。
第二種電気工事士の資格は独学で取れますか?
第二種電気工事士の資格は独学で取得できます。市販の参考書や過去問集が充実しており、独学でも十分に合格を目指せます。筆記試験については書籍やウェブサイトを活用した学習が可能です。技能試験については練習用の材料セットが市販されているため、自宅で繰り返し練習することができます。
第二種電気工事士と第一種電気工事士の違いは何ですか?
第二種電気工事士は600ボルト以下で受電する一般住宅や小規模な建物の電気工事ができます。第一種電気工事士は最大電力500キロワット未満の自家用電気工作物の電気工事もできるため、より大規模な電気工事に携わることができます。第二種電気工事士を取得してから実務経験を積み、第一種電気工事士を目指すのが一般的なルートです。
第二種電気工事士の免状に有効期限はありますか?
第二種電気工事士の免状自体に有効期限はなく、更新手続きは必要ありません。ただし、自家用電気工作物の電気工事に従事する場合は、5年ごとに定められた講習を受講する義務があります。一般住宅の電気工事のみを行う第二種電気工事士には、この講習の受講義務はありません。
第二種電気工事士を取得すると年収はどのくらいになりますか?
第二種電気工事士として働く電気工事士の平均年収は450〜550万円程度です。勤務する会社の規模や地域、経験年数によって異なります。経験を積んで独立開業した場合は、さらに高い収入を目指すことも可能です。第一種電気工事士などの上位資格を取得することで収入アップにもつながります。
第二種電気工事士は何歳から受験できますか?
第二種電気工事士の試験に年齢制限はありません。中学生でも受験できます。実際に在学中に第二種電気工事士の試験を受験して合格する学生も多くいます。電気工事士として早くからキャリアを築きたい方は、できるだけ早く第二種電気工事士の取得を目指しましょう。
第二種電気工事士の筆記試験に落ちたらどうすればよいですか?
第二種電気工事士の筆記試験に不合格となった場合は、次の試験期に再挑戦できます。上期の筆記試験に落ちた場合は、下期の筆記試験を受験することが可能です。不合格になった際は、苦手分野を重点的に復習した上で次の試験に備えましょう。過去問の反復練習と弱点の克服が合格への近道です。
第二種電気工事士の難易度ランキング表
第二種電気工事士と関連する電気系資格の難易度比較です。第二種電気工事士がどの位置にあるかを確認しておきましょう。
| 順位 | 資格名 | 難易度 | 偏差値 | 取得にかかる勉強時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 電気主任技術者(第一種) | 非常に難しい | 68 | 2000時間以上 |
| 2 | 電気主任技術者(第二種) | 難しい | 64 | 1500時間程度 |
| 3 | 電気主任技術者(第三種) | やや難しい | 57 | 1000時間程度 |
| 4 | 第一種電気工事士 | 普通 | 52 | 200〜300時間 |
| 5 | 第二種電気工事士 | 易しい | 45 | 100〜150時間 |

