第二種電気主任技術者になるには?難しい?試験の受験資格やよくある質問を解説

第二種電気主任技術者の試験を受験するために必要な受験資格について解説します。また第二種電気主任技術者の価値や合格したらできることや実際の仕事内容についても合わせて解説します。第二種電気主任技術者に合格するためのやるべき勉強の順番から具体的や勉強スケジュールの目安も合わせて解説します。

いきなり最終結論!第二種電気主任技術者に必要な受験資格

第二種電気主任技術者の試験には、受験資格の制限がありません。年齢・学歴・実務経験を問わず、誰でも受験できる試験です。ただし、試験は一次試験と二次試験の2段階構成になっており、一次試験に合格した上で二次試験を受験する流れになります。

一次試験は理論・電力・機械・法規の4科目で構成されており、科目合格制度が設けられています。一度合格した科目は3年間有効であるため、複数年かけて段階的に合格を目指すことができます。二次試験は電力・管理と機械・制御の2科目で、記述式の試験形式です。

第二種電気主任技術者の資格を取得するためのルートは、試験合格のほかに認定取得という方法もあります。認定取得は、経済産業大臣が認定する大学などで所定の科目を修めた後、一定期間の実務経験を積むことで取得できます。試験に自信がない場合は、認定ルートも検討する価値があります。

第二種電気主任技術者は難しい?実際の難易度

第二種電気主任技術者は、電気系資格の中でも特に難易度が高い資格として知られています。一次試験の合格率はおよそ20〜30%程度で推移しており、二次試験の合格率はさらに低く、例年10〜20%程度となっています。

一次試験と二次試験を合わせた総合的な合格率は、例年5〜10%程度です。電験三種(第三種電気主任技術者)と比較しても格段に難しく、電気工学の深い知識と応用力が求められます。電験三種に合格した人でも、第二種電気主任技術者の壁の高さに驚くことが多いです。

二次試験は記述式のため、計算問題を解くだけでなく、論述できる水準まで理解を深める必要があります。単純な暗記では通用せず、原理原則から理解することが合格への近道です。第二種電気主任技術者の偏差値は65程度とされており、国家資格の中でも最難関クラスに位置します。

それだけに、第二種電気主任技術者の資格を取得できれば、社会的評価や待遇面での優遇も大きくなります。難しい資格だからこそ、取得後のメリットも大きく、キャリアアップにつながります。

第二種電気主任技術者の合格までにかかる平均的な勉強時間・期間

第二種電気主任技術者に合格するために必要な勉強時間は、一般的に1000〜1500時間程度と言われています。電験三種の合格者が第二種電気主任技術者を目指す場合でも、500〜1000時間の追加学習が必要になるケースが多いです。

1日2〜3時間の学習を続けた場合、電験三種取得者であれば1〜2年、初学者であれば2〜4年かかるケースが多いです。試験が年1回しか行われないため、長期的な計画を立てて勉強を進めることが重要になります。

一次試験の科目合格制度を活用して、段階的に合格を目指す方法が効果的です。すべての科目を一度に合格しようとするよりも、年間の計画を立てて着実に科目合格を積み重ねていく戦略が成功につながりやすいです。特に働きながら第二種電気主任技術者を目指す方には、この戦略が現実的です。

勉強期間が長くなるほど、継続的なモチベーション維持が課題になります。模擬試験や過去問演習を定期的に取り入れることで、自分の実力を客観的に把握しながら学習を進めることができます。

第二種電気主任技術者の実際の仕事内容

第二種電気主任技術者は、最大電力が170,000kW未満の事業用電気工作物の保安監督業務を担当できます。これは変電所や大規模な工場・ビルなど、高圧の電気設備を扱う職場で活躍できることを意味します。

具体的な仕事内容としては、電気設備の点検・巡視・試験、電気事故の調査と原因究明、設備の改善計画の立案、工事計画の審査などが挙げられます。また、停電時や緊急時の対応も重要な業務のひとつです。

第二種電気主任技術者の資格保有者は、電力会社・鉄道会社・大規模工場・病院・商業施設など、多様な業界で需要があります。電気主任技術者は電気事業法によって選任が義務付けられているため、安定した雇用が見込めます。

主任技術者として選任された場合は、その事業所の電気保安に関する最終的な責任を負います。チームを率いてスタッフへの指導を行いながら、安全で安定した電力供給を維持する重要な役割を担います。

第二種電気主任技術者になるまでの順番

第二種電気主任技術者になるための一般的な流れを説明します。試験ルートで目指す場合、まず一次試験に合格し、次に二次試験に合格するという順番になります。受験資格がないため、誰でもこのルートで挑戦できます。

効率的な順番としては、まず電験三種(第三種電気主任技術者)を取得して基礎力を固めることを推奨します。電験三種を取得することで、第二種電気主任技術者の一次試験に必要な基礎知識を体系的に身につけることができます。

電験三種取得後、第二種電気主任技術者の一次試験に向けた学習を開始します。一次試験に合格したら、記述式の二次試験対策に集中します。二次試験に合格すると、第二種電気主任技術者免状の交付申請ができます。

免状交付後は、事業用電気工作物を保有する事業者に電気主任技術者として選任されることで、実際に業務を行えるようになります。第二種電気主任技術者として実績を積んだ後、さらに上位の第一種電気主任技術者を目指す方も多いです。

第二種電気主任技術者になるために必要な勉強内容

第二種電気主任技術者の試験に合格するためには、電気工学全般にわたる幅広い知識が必要です。一次試験の4科目はそれぞれ独立した分野を扱っており、バランスよく学習を進めることが重要です。

理論科目では、電磁気学・電気回路・電子理論が中心となります。電験三種よりも深い数学的知識が求められ、ベクトル演算や微分方程式の理解も必要です。理論をしっかりと理解することが、他の科目を学ぶ上での土台になります。

電力科目では、発電・送電・配電の各システムに関する知識と計算が問われます。機械科目では、変圧器・回転機・電力変換装置などの電気機器に関する理論と計算を学びます。法規科目では、電気事業法・電気設備技術基準など、電気に関連する法令を幅広く学習します。

二次試験の対策としては、過去問の演習を繰り返すことが特に重要です。記述式のため、計算の途中過程も含めて論理的に答えを導く練習が必要です。参考書での学習と並行して、実際に手を動かして計算問題を解く習慣をつけることが合格への近道です。

勉強の順番としては、まず理論から始めることを推奨します。理論は他のすべての科目の基礎となるため、理論をしっかり理解してから電力・機械・法規を学ぶことで、効率的に知識を積み上げられます。第二種電気主任技術者を目指す多くの合格者も、理論を最初に徹底的に学んだと話しています。

第二種電気主任技術者に関するよくある質問

第二種電気主任技術者の試験は年に何回ありますか?

第二種電気主任技術者の試験は年1回実施されています。一次試験は例年8月頃、二次試験は11月頃に行われます。試験の機会が年に1回しかないため、計画的な学習スケジュールの立案が特に重要です。試験日程は毎年変動することがあるため、試験実施機関の公式情報を定期的に確認することをお勧めします。

電験三種なしで第二種電気主任技術者を受験できますか?

第二種電気主任技術者の試験は受験資格がないため、電験三種を取得していなくても受験できます。ただし、第二種電気主任技術者の試験は電験三種よりも格段に難しいため、実際には電験三種に合格した上で第二種電気主任技術者を目指すケースがほとんどです。基礎知識をしっかり身につけてから挑戦することが、合格への近道になります。

第二種電気主任技術者の年収はどのくらいですか?

第二種電気主任技術者の資格保有者の年収は、勤務先や経験年数によって異なりますが、一般的に500万〜800万円程度の方が多いです。電力会社や大手企業の電気主任技術者として勤務する場合は、さらに高い年収を得られるケースもあります。資格手当として月額数万円が支給される企業も多く、安定した収入を得やすい資格です。

第二種電気主任技術者と第一種の違いは何ですか?

第一種電気主任技術者はすべての事業用電気工作物を扱えるのに対し、第二種電気主任技術者は最大電力170,000kW未満の事業用電気工作物が対象です。扱える設備の規模が異なりますが、第二種電気主任技術者でも多くの職場で主任技術者として活躍できます。キャリアアップとして、第二種電気主任技術者取得後に第一種を目指す方も多いです。

第二種電気主任技術者の科目合格は何年間有効ですか?

一次試験の科目合格は3年間有効です。また、一次試験に合格した年に二次試験に不合格となった場合、翌年も一次試験が免除されます。この制度を活用することで、段階的に第二種電気主任技術者の合格を目指すことができます。長期的な計画を立てて、着実に合格を積み重ねていくことが重要です。

第二種電気主任技術者と他の資格の難易度ランキング表

第二種電気主任技術者と関連する電気・設備系資格の難易度を比較します。

順位 資格名 難易度 偏差値 取得にかかる勉強時間
1 第一種電気主任技術者 超難関 70 3000〜5000時間
2 第二種電気主任技術者 難関 65 1000〜1500時間
3 第三種電気主任技術者(電験三種) やや難しい 57 500〜1000時間
4 エネルギー管理士(電気) やや難しい 55 400〜600時間
5 第二種電気工事士 普通 45 100〜200時間