測量士補の試験を受験するために必要な受験資格について解説します。また測量士補の価値や合格したらできることや実際の仕事内容についても合わせて解説します。測量士補に合格するためのやるべき勉強の順番から具体的や勉強スケジュールの目安も合わせて解説します。
いきなり最終結論!測量士補に必要な受験資格
測量士補の試験を受験するために必要な受験資格は一切ありません。年齢、学歴、実務経験などの条件が問われないため、どなたでも測量士補の試験に挑戦することができます。
測量士補の試験は国土地理院が実施する国家試験であり、毎年5月に全国の試験会場で実施されます。受験資格がないことから、高校生から社会人まで幅広い方が測量士補の試験に挑戦しています。
測量士補の資格を取得することで、測量業務の補助として現場で活躍することができます。また測量士補の資格を持っていると、測量士試験において一定の実務経験で受験が可能になるなど、上位資格へのキャリアアップにも役立ちます。測量士補は測量分野でのキャリアを築く上での第一歩となる重要な国家資格です。
測量士補は難しい?実際の難易度
測量士補の難易度は、国家資格の中では比較的取得しやすい部類に入ります。測量士補の合格率は例年28%から35%程度で推移しており、3人に1人程度が合格できる水準となっています。
測量士補の試験では択一式の問題のみが出題されます。記述式問題や実技試験がないため、過去問を繰り返し解くことで合格を目指すことができます。ただし測量に関する専門知識を体系的に理解する必要があるため、ある程度の学習時間は必要です。
測量士補の偏差値は約45程度と評価されています。難関国家資格と比べると取り組みやすい資格ですが、測量特有の計算問題も出題されるため、計画的な学習が求められます。
測量士補の合格率の推移
測量士補の合格率は年度によって多少の差はありますが、おおむね30%前後で安定しています。近年では2019年度が29.7%、2020年度が33.6%、2021年度が28.4%、2022年度が31.3%となっています。
測量士補の受験者数は毎年13,000人から16,000人程度であり、そのうち4,000人から5,000人程度が合格しています。測量士補の試験は競争率が特別高いわけではなく、しっかりとした準備をすれば合格を目指せる試験です。
測量士補の合格までにかかる平均的な勉強時間・期間
測量士補の合格に必要な勉強時間は、一般的に100時間から200時間程度とされています。測量の基礎知識がある方であれば100時間程度、全くの初学者であれば200時間程度を目安にするとよいでしょう。
測量士補の試験は毎年5月に実施されるため、前年の11月から12月頃に勉強を開始すると余裕を持った学習スケジュールを組むことができます。1日1時間から2時間程度の学習を継続することで、3ヶ月から6ヶ月で合格に必要な実力をつけることができます。
測量士補の勉強スケジュールの目安
測量士補の勉強スケジュールとして、次のような流れを目安にするとよいでしょう。
最初の1ヶ月は、テキストを通読して測量士補の試験範囲全体の概要を把握することに集中します。この段階では細かい計算問題を完璧に解けるようにする必要はなく、まずは全体像をつかむことを優先します。
次の1ヶ月から2ヶ月は各分野を丁寧に学習します。測量士補の試験では計算問題も出題されるため、公式の理解と計算練習を繰り返し行うことが重要です。
残りの1ヶ月から2ヶ月は過去問を繰り返し解くことに集中します。測量士補の過去問は少なくとも5年分以上を解くことを目標にし、間違えた問題は必ず復習するようにしましょう。
測量士補の実際の仕事内容
測量士補の主な仕事内容は、測量士の指示のもとで行う測量補助業務です。測量士補は単独で測量業務全般を行うことはできませんが、測量士と協力してさまざまな測量作業を担当します。
測量士補が関わる業務には、地形測量、路線測量、用地測量などがあります。具体的には測量機器のセッティング、観測データの記録、測量杭の設置補助などの作業を行います。また測量データをもとにした図面作成の補助作業なども測量士補の重要な業務の一つです。
測量士補が活躍できる職場
測量士補の資格を活かして働ける職場は多岐にわたります。建設コンサルタント会社、測量会社、土地家屋調査士事務所、建設会社などが主な就職先として挙げられます。
近年ではインフラ整備や都市開発の需要が継続していることから、測量士補の需要も安定しています。ドローンや3Dスキャナーなどの新技術を活用した測量業務も増えており、測量士補の活躍の場はさらに広がっています。
測量士補の年収は経験や勤務先によって異なりますが、一般的に300万円から450万円程度が目安とされています。測量士の資格を取得することでさらなるキャリアアップが期待できます。
測量士補になるまでの順番
測量士補になるためには、まず測量士補の試験に合格することが必要です。ここでは測量士補になるまでの具体的な流れを説明します。
測量士補になるための第一歩は受験申し込みです。測量士補の試験の申し込み期間は例年1月から2月頃であり、国土地理院のウェブサイトから申し込み手続きを行います。受験手数料は2,850円となっています。
測量士補になるための具体的なステップ
測量士補になるための手順を整理すると次の通りです。
まず受験申込期間内に必要書類を準備して申し込みを完了させます。次に5月の試験日に向けて計画的に勉強を進めます。試験合格後は合格証書が交付されます。
測量士補として業務に従事するためには、国土地理院長に測量士補の登録申請を行う必要があります。登録手数料は2,850円です。登録が完了すると測量士補名簿に登録され、正式に測量士補として業務を行うことができるようになります。
測量士補の登録には有効期限がなく、一度取得すれば更新手続きは不要です。この点は更新制の資格と比べて維持コストがかからない大きなメリットとなっています。
測量士補になるために必要な勉強内容
測量士補の試験では測量に関する幅広い知識が問われます。測量士補の試験科目は、測量に関する法規、多角測量、汎地球測位システム測量、水準測量、地形測量、写真測量、地図編集、応用測量の8分野から出題されます。
測量士補の試験は28問出題され、合格には18問以上の正解が目安となります。各分野をバランスよく学習することが測量士補合格への近道です。
測量士補の各科目の特徴と対策
測量士補の試験で最も多く出題されるのは多角測量と応用測量です。この2分野は計算問題が多く含まれるため、公式を覚えるだけでなく実際に問題を解く練習が欠かせません。
測量に関する法規は測量法の基礎知識が問われる分野です。測量士補の試験では法律の条文を丸暗記する必要はなく、測量法の基本的な考え方と重要な条文の内容を理解することが重要です。
写真測量や地図編集は比較的学習しやすい分野であり、基本的な用語と概念を理解することで得点しやすい科目です。測量士補の試験対策では、得点しやすい分野から学習を始めて自信をつけてから計算問題の多い分野に取り組む方法が効果的です。
測量士補のおすすめ勉強法
測量士補の勉強には市販のテキストと過去問集を組み合わせて使用する方法が一般的です。測量士補の参考書は複数の出版社から発行されており、図解が豊富でわかりやすいものを選ぶとよいでしょう。
過去問については国土地理院のウェブサイトで過去の測量士補の試験問題と解答が公開されているため、これを積極的に活用することをおすすめします。測量士補の試験は出題傾向が安定しているため、過去問を繰り返し解くことが最も効果的な勉強法です。
測量士補に関するよくある質問
測量士補について多くの方が疑問に感じる点をまとめました。
測量士補と測量士の違いは何ですか
測量士補と測量士の最大の違いは業務範囲です。測量士は独立して測量業務全般を行うことができますが、測量士補は測量士の指示のもとでのみ業務を行うことができます。
測量士補の資格を取得した後に測量士を目指す場合、測量士補として1年以上の実務経験を積んだうえで測量士試験を受験する方法と、指定の学校を卒業する方法があります。測量士補から測量士へのキャリアアップは、測量分野でのキャリア形成において一般的なルートです。
測量士補の資格は独学で取得できますか
測量士補の資格は独学でも取得できます。市販のテキストと過去問集を活用すれば、独学でも十分に合格を目指すことができます。
ただし測量士補の計算問題は独学では理解しにくい部分もあるため、通信講座を活用することも選択肢の一つです。測量士補の通信講座は比較的安価なものも多く、効率的に学習を進めたい方に向いています。
測量士補の資格は就職に有利ですか
測量士補の資格は建設業や測量業への就職において有利に働くことが多いです。特に測量会社や建設コンサルタントへの就職を希望する場合、測量士補の資格保有は選考において大きなアピールポイントとなります。
測量士補の資格を持っていることで入社後すぐに現場で活躍できることを示せるため、採用担当者からの評価が高まります。転職活動においても測量士補の資格は実用的な強みとなります。
測量士補の試験は何回でも受験できますか
測量士補の試験に受験回数の制限はありません。不合格になっても何度でも再受験することができます。
測量士補の試験は年に1回しか実施されないため、不合格の場合は翌年の試験に向けて再チャレンジすることになります。測量士補の試験に向けた学習を積み重ねることで確実に合格に近づくことができます。
ランキング表
測量士補と関連する資格の難易度ランキングを以下の表にまとめました。
| 順位 | 資格名 | 難易度 | 偏差値 | 取得にかかる勉強時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 土地家屋調査士 | 非常に高い | 70 | 1,500時間から2,000時間 |
| 2 | 測量士 | 高い | 55 | 500時間から800時間 |
| 3 | 2級土木施工管理技士 | 普通 | 50 | 200時間から300時間 |
| 4 | 測量士補 | やや低い | 45 | 100時間から200時間 |
| 5 | CAD利用技術者試験 | 低い | 40 | 50時間から100時間 |

