危険物取扱者乙種になるには?難しい?試験の受験資格やよくある質問を解説

危険物取扱者乙種の試験を受験するために必要な受験資格について解説します。また危険物取扱者乙種の価値や合格したらできることや実際の仕事内容についても合わせて解説します。危険物取扱者乙種に合格するためのやるべき勉強の順番から具体的や勉強スケジュールの目安も合わせて解説します。

いきなり最終結論!危険物取扱者乙種に必要な受験資格

危険物取扱者乙種の試験を受験するために必要な受験資格は、特にありません。年齢・学歴・国籍を問わず、どなたでも受験することができます。この点は危険物取扱者乙種の大きな特徴の一つです。

危険物取扱者乙種は、乙種第1類から第6類まで合計6種類に分かれており、それぞれ取り扱える危険物の種類が異なります。最もよく受験される危険物取扱者乙種第4類はガソリンや灯油などの引火性液体を取り扱うことができる資格であり、就職や転職の場面でも高い需要があります。

受験資格がないため、社会人はもちろん、高校生や大学生なども挑戦しています。危険物取扱者乙種は間口が広く、誰でも受験できる国家資格として広く知られています。試験は全国各地の都道府県で実施されており、比較的受験の機会も多いため、自分のスケジュールに合わせて受験計画を立てやすい資格でもあります。

危険物取扱者乙種は難しい?実際の難易度

危険物取扱者乙種の難易度は、乙種の種類によって多少異なりますが、全体的に見て中程度の難しさに位置します。

最も受験者数が多い危険物取扱者乙種第4類の合格率は、例年35%前後で推移しています。約3人に1人が合格する水準であり、十分な対策を行えば合格を目指せる資格です。難易度が高い国家資格と比較すると合格率は高めですが、まったく勉強せずに合格することは難しいため、計画的な学習が必要です。

乙種第1類・第2類・第3類・第5類・第6類については、受験者数が少ないものの合格率は50%から70%程度と比較的高い水準にあります。危険物取扱者乙種第4類と比較すると、学習範囲が狭く合格しやすい傾向があります。どの種類から始めるべきか迷っている場合は、就職市場での需要が最も高い乙種第4類を最初の目標にすることをおすすめします。

危険物取扱者乙種の合格までにかかる平均的な勉強時間・期間

危険物取扱者乙種の合格に必要な勉強時間は、乙種第4類の場合、一般的に40時間から60時間程度とされています。

まったく関連知識がない初学者であっても、1日1時間から2時間の学習を2ヶ月間継続することで合格圏内に到達できます。化学の基礎知識がある方や、理系の学習経験がある方であれば、さらに短期間での合格も十分に見込めます。独学の場合はテキストと過去問題集を活用した学習が一般的な勉強方法です。

乙種第4類以外の種類を受験する場合、学習範囲が比較的限定されているため、20時間から40時間程度の勉強時間で合格できるケースが多くあります。効率よく学習すれば、1ヶ月程度での合格も現実的な目標です。なお、すでに危険物取扱者乙種のいずれかの種類を取得している場合、試験の一部科目が免除される制度があります。この免除制度を活用することで、2つ目以降の危険物取扱者乙種取得にかかる勉強時間をさらに短縮できます。

危険物取扱者乙種の実際の仕事内容

危険物取扱者乙種の資格を活かせる仕事は多岐にわたります。特に危険物取扱者乙種第4類の資格保有者はガソリンスタンドや石油関連施設で多く活躍しています。

ガソリンスタンドでは、ガソリンや軽油などの危険物を取り扱う業務に従事します。給油作業の指示・監督や、危険物の受け入れ・払い出し業務を担うのが主な役割です。危険物取扱者乙種の有資格者がいなければ、法律上これらの業務を適切に行うことができないため、ガソリンスタンドにとって欠かせない存在です。

また、化学工場や石油精製所、タンクローリーを運行する運送会社、消防設備の設置・点検業者など、危険物を扱うさまざまな職場で活躍できます。資格手当として月5000円から1万円程度を支給する企業も多く、危険物取扱者乙種の取得は収入アップにも直結します。化学系メーカーや製薬会社などでも危険物取扱者乙種の有資格者を必要としているケースが多く、就職・転職の選択肢を広げる資格として高く評価されています。

危険物取扱者乙種になるまでの順番

危険物取扱者乙種になるためには、いくつかのステップを順番に踏む必要があります。

最初のステップは、受験する種類の決定です。就職や転職を目的とする場合は、求人需要が最も高い乙種第4類から始めることをおすすめします。次に受験申請を行います。危険物取扱者乙種の試験は各都道府県の消防試験研究センターが実施しており、願書の提出や受験料の支払いをオンラインまたは書面で行います。受験料は3400円(電子申請の場合は3000円)です。

試験日は各都道府県によって異なりますが、年に複数回実施されています。試験に合格したあとは交付申請を行い、免状を受け取ります。免状を取得することで、正式に危険物取扱者乙種として危険物を取り扱う業務に就くことができます。事前に危険物取扱者乙種を取得しておくことで就職活動を有利に進められるため、就職・転職を検討している方はできるだけ早めに取得することをおすすめします。

危険物取扱者乙種になるために必要な勉強内容

危険物取扱者乙種の試験は、3つの科目で構成されています。各科目で60%以上の正解率が合格の条件であるため、得意科目だけに集中するのではなく、3科目をバランスよく学習することが重要です。

1つ目の科目は危険物に関する法令です。危険物の規制に関する法律や政令・規則などから出題されます。暗記が中心の科目であり、テキストを繰り返し読み込みながら過去問題を解くことが効果的な勉強方法です。問題数は15問で、9問以上の正解が合格基準です。

2つ目の科目は基礎的な物理学および基礎的な化学です。燃焼の原理や消火の方法、化学反応式など理科系の知識が問われます。高校レベルの化学の知識が役立ちますが、専門的すぎる内容は出題されません。問題数は10問で、6問以上の正解が合格基準です。

3つ目の科目は危険物の性質並びにその火災予防および消火の方法です。受験する種類ごとに取り扱う危険物の特性や消火方法を学びます。問題数は10問で、6問以上の正解が合格基準です。この科目は受験する危険物取扱者乙種の種類によって内容が変わるため、受験前に必ず受験種類に対応したテキストを使用してください。

危険物取扱者乙種に関するよくある質問

危険物取扱者乙種の試験は何回でも受験できますか

はい、危険物取扱者乙種の試験に受験回数の制限はありません。不合格になった場合でも、何度でも再チャレンジすることができます。試験は年に複数回実施されているため、計画的に受験スケジュールを組むことが可能です。

ただし、同一種類の試験は同一都道府県において連続して受験できない場合があります。受験スケジュールや試験日程については、消防試験研究センターの公式ページで事前に確認することをおすすめします。

危険物取扱者乙種の免状に有効期限はありますか

危険物取扱者乙種の免状自体に有効期限はありません。一度取得すれば生涯有効な資格です。この点は危険物取扱者乙種の大きなメリットの一つです。

ただし、免状に貼付されている写真は10年ごとに更新する必要があります。また、危険物取扱者として実際に業務に従事する場合は、3年以内ごとに保安講習を受講する義務が法律で定められています。保安講習を受講しないと業務に従事できなくなるため、資格取得後も期限の管理が必要です。

乙種複数取得と甲種取得はどちらがよいですか

危険物取扱者乙種は取得した種類の危険物のみを取り扱えるのに対し、甲種は全種類の危険物を取り扱うことができます。業務の幅を広げたい場合は、甲種の取得を視野に入れることをおすすめします。

甲種の受験には危険物取扱者乙種を4種類以上取得しているなど、一定の受験資格が必要です。まずは危険物取扱者乙種から取得し、ステップアップとして甲種を目指すルートが一般的です。複数の危険物取扱者乙種を保有することで、甲種受験への道が開けます。

危険物取扱者乙種の資格は転職で役立ちますか

危険物取扱者乙種の資格は、転職活動において有効なアピールポイントになります。特に乙種第4類は、ガソリンスタンドや石油関連業界、化学メーカーなどで広く求められる資格です。

求人票に乙種第4類の取得を必須条件や歓迎条件として記載しているケースも多く、資格保有者は採用において優遇される傾向があります。転職を検討している方にとって、危険物取扱者乙種は取得する価値の高い国家資格です。資格手当の支給がある職場も多く、キャリアアップと収入アップの両方を実現できる可能性があります。

危険物取扱者乙種の試験はどこで受けられますか

危険物取扱者乙種の試験は、全国47都道府県で実施されています。試験会場や試験日程は都道府県によって異なります。

受験申請は消防試験研究センターの各支部または中央試験センターで受け付けています。インターネットを通じた電子申請も可能であり、24時間いつでも申請手続きを行えます。受験を検討している方は早めに試験日程を確認し、余裕をもって申請手続きを進めることをおすすめします。

危険物取扱者乙種は独学で合格できますか

危険物取扱者乙種は独学での合格が十分に可能な資格です。市販のテキストや問題集が充実しており、書店やオンラインショップで手軽に入手できます。

乙種第4類であれば、テキスト1冊と過去問題集1冊を組み合わせた学習が基本的な独学の進め方です。過去問題を繰り返し解くことで出題傾向をつかみ、苦手な分野を重点的に補強することが合格への近道です。通信講座や動画講座を活用する方法もあり、独学に不安がある場合はこれらのサービスを利用することで効率よく学習を進めることができます。

危険物取扱者乙種の難易度ランキング表

順位 資格名 難易度 偏差値 取得にかかる勉強時間
1 危険物取扱者乙種第4類 40 40〜60時間
2 危険物取扱者乙種第1類 38 30〜50時間
3 危険物取扱者乙種第5類 38 30〜50時間
4 危険物取扱者乙種第2類 35 20〜40時間
5 危険物取扱者乙種第3類 35 20〜40時間
6 危険物取扱者乙種第6類 35 20〜40時間