行政書士の難易度を解説!実際のレベルと他の資格との比較表も合わせて紹介!

行政書士の難易度を解説!実際のレベルと他の資格との比較表も合わせて紹介!

行政書士の実際の難易度を解説します。また行政書士のレベルや合格にかかる勉強時間や合格率や他の資格との難易度の比較についてそれぞれ具体的に解説します。行政書士を取得したいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

いきなり結論!行政書士の難易度

行政書士試験の難易度は、8士業の中で7番目に位置しており、難関資格の中では比較的取り組みやすい部類に入ります。

合格率は約10%で、合格に必要な勉強時間は600時間から1000時間程度とされています。

偏差値に換算すると60から64程度に相当し、大学受験でいえばMARCHレベルに匹敵する難易度です。

行政書士の合格率と合格ライン

行政書士試験の合格率は例年10%前後で推移しており、令和7年度試験では14.54%という結果でした。

合格するためには、法令等科目で122点以上、基礎知識科目で24点以上、そして試験全体で180点以上という3つの条件をすべて満たす必要があります。

この3つの基準を同時にクリアしなければならない点が、行政書士試験の難易度を高めている要因のひとつです。

行政書士の取得にかかる勉強時間

行政書士試験に合格するために必要な勉強時間は、一般的に600時間から1000時間といわれています。

法律の知識がまったくない状態から始める場合は、1000時間近くかかることも珍しくありません。

毎日3時間勉強するとすれば、約6か月から11か月の期間が必要になる計算ですので、計画的に学習を進めることが大切です。

行政書士の難易度と他の資格試験の難易度を比較

行政書士試験の難易度をより正確に把握するために、他のよく知られた資格試験と比較してみます。

各試験の合格率や勉強時間を比べると、行政書士の立ち位置がよくわかります。

他の資格との比較を通じて、行政書士試験が自分にとって現実的な目標かどうかを判断してみてください。

行政書士と社労士の難易度を比較

社労士試験の合格率は5%から7%程度で、行政書士の10%前後と比べると合格のハードルが高めです。

勉強時間はどちらも800時間から1000時間前後と大きな差はありませんが、社労士試験には科目ごとの足切りラインが設けられている点が大きな違いです。

行政書士試験にも足切りはありますが、科目単位ではないため苦手な分野をほかでカバーできる可能性があり、その点で行政書士のほうが取り組みやすいといえます。

行政書士とFP(ファイナンシャルプランナー)の難易度を比較

FP(ファイナンシャルプランナー)2級の合格率は30%から40%程度であり、行政書士試験と比べると合格率はかなり高い水準にあります。

必要な勉強時間もFP2級は150時間から300時間程度とされており、行政書士の600時間から1000時間と比べると大幅に少ない学習量で合格を狙えます。

試験範囲や深さの面でも行政書士のほうが広く、FPと比較すると行政書士のほうが難易度は高いといえます。

行政書士と中小企業診断士の難易度を比較

中小企業診断士の合格率は1次試験が30%前後、最終的な合格率は5%前後となっており、行政書士と同じくMARCHレベルの偏差値に位置する資格です。

必要な勉強時間は1000時間から1500時間程度とされており、行政書士よりやや多い学習量が必要になります。

どちらも難関資格ですが、法律系の知識を活かしたい人には行政書士、経営やビジネスに興味がある人には中小企業診断士が向いています。

行政書士と司法書士の難易度を比較

司法書士試験の合格率は4%から5%程度であり、行政書士の倍以上の難しさといえます。

必要な勉強時間も3000時間程度と行政書士の約3倍であり、試験科目数も行政書士の8科目に対して司法書士は11科目と幅広い知識が求められます。

また司法書士試験は毎年足切りラインが変動する相対評価であるのに対し、行政書士試験は基準が一定の絶対評価である点も大きな違いです。

行政書士と土地家屋調査士の難易度を比較

土地家屋調査士試験の合格率は9%から10%程度で、行政書士とほぼ同水準の難易度です。

必要な勉強時間は1000時間程度とされており、行政書士の上限に近い水準が求められます。

土地家屋調査士は不動産の測量や登記を扱う専門資格であり、行政書士とは専門分野が異なるものの、難易度としてはほぼ横並びと考えて差し支えないでしょう。

行政書士の難易度が高い、難しい理由3選

行政書士試験が難しい理由は複数ありますが、特に重要なポイントを3つ紹介します。

まず1つ目は、合格するために3つの得点基準をすべて同時に満たさなければならない点です。

法令科目・基礎知識科目・総合点の3つのいずれかがひとつでも基準に届かなければ不合格となるため、バランスよく学習することが求められます。

2つ目は、試験範囲が広く法律知識を幅広く問われる点です。

行政法や民法を中心に、憲法・商法・会社法など多くの科目をカバーする必要があり、すべてを一定水準以上に仕上げるには相当な時間と努力が必要です。

3つ目は、記述式問題が含まれている点です。

択一式の知識だけでは対応できず、正確な法律知識を自分の言葉で表現する力も求められるため、単なる暗記では太刀打ちできない難しさがあります。

行政書士に合格するための勉強のポイント4選

行政書士試験に合格するためには、効率的な学習戦略が欠かせません。

ここでは特に重要な4つのポイントを紹介します。

1つ目は行政法と民法を最優先で学ぶことです。

この2科目は試験全体の出題数の60%以上を占めており、得点源にできるかどうかが合否を大きく左右します。

行政法は過去問を繰り返し解くことが効果的で、民法は条文と判例を丁寧に理解しながら事例問題に対応できる力をつけることが大切です。

2つ目は憲法の判例問題では、結論だけでなく判断の流れまで押さえることです。

近年の行政書士試験では、判例の結論を覚えているだけでは解けない問題が増えています。

判旨の流れを理解することで知識がしっかり定着し、初見の問題にも対応できる応用力が身につきます。

3つ目は記述式問題を軽く見ないことです。

記述式問題では事案を読んだ瞬間にテーマが浮かび、テーマを聞かれたら事案が思い浮かぶという状態を目指して練習することが重要です。

テキストを読む段階から常にこの意識を持つことで、記述力は着実に向上していきます。

4つ目は文章理解で確実に得点することです。

基礎知識科目の足切りを回避するためには、文章理解の3問をできる限り全問正解することが目標です。

早い段階から文章理解の練習を始め、問題形式に慣れておくことが高得点への近道です。

行政書士にかかる勉強時間を大学受験の偏差値や他の試験と比較

行政書士試験の合格に必要な勉強時間は600時間から1000時間程度とされています。

これは大学受験に例えると、MARCHレベルの大学を目指す受験生が費やす学習時間に近い水準です。

他の資格試験と比べると、宅建試験の200時間から300時間よりは大幅に多く、司法書士試験の3000時間よりは少ない学習量に位置しています。

社労士試験と比較すると勉強時間はほぼ同水準ですが、行政書士試験のほうが合格率が高いため、同じ時間を投資した場合の合格可能性は行政書士のほうが高いといえます。

中小企業診断士の1000時間から1500時間と比べても、行政書士のほうが少ない時間で合格を狙えます。

毎日3時間コツコツ学習すれば半年から1年程度で合格ラインに近づけるという点で、社会人や大学生にとっても現実的な目標として取り組める資格です。

行政書士も含めた難関資格の勉強時間のランキング表

順位資格名難易度偏差値取得にかかる勉強時間
1司法試験(予備試験ルート)最難関758,000〜10,000時間
2公認会計士超難関723,500〜5,000時間
3司法書士超難関703,000〜5,000時間
4弁理士超難関683,000〜4,000時間
5税理士難関652,500〜3,500時間
6社会保険労務士(社労士)難関621,000〜1,500時間
7中小企業診断士難関601,000〜1,500時間
8行政書士難関58600〜1,000時間
9宅地建物取引士(宅建)普通〜難関55300〜500時間
10ファイナンシャルプランナー(FP1級)普通〜難関52300〜500時間

※偏差値・勉強時間はあくまで目安であり、個人の学習経験や受験環境によって異なります。

行政書士の難易度を大学受験の偏差値や他の試験と比較

行政書士試験の難易度を偏差値で換算すると、60から64程度に相当します。

これは大学受験でいうとMARCHグループと同水準であり、明治大学や青山学院大学などの難関私立大学を目指すレベルの学力が必要とされます。

一方、司法試験や司法書士は偏差値65以上の東京大学や早稲田大学レベルに相当するため、行政書士はそれらと比べると難易度は低いといえます。

宅建試験は偏差値55から56程度とされており、日本大学や東洋大学などの中堅大学と同水準です。

行政書士は宅建よりも難しく、より高い偏差値に位置する資格であることがわかります。

このように偏差値で比較することで、行政書士試験の立ち位置をイメージしやすくなります。

ただし、行政書士試験の合格に偏差値や出身大学は直接関係ありません。

毎年4000人以上の合格者の中には、10代から60代以上まで幅広い年齢層の方がいます。

正しい方法で継続的に学習すれば、誰にでも合格のチャンスがある試験ですので、自分の偏差値を気にしすぎずに学習に集中することが合格への最短ルートです。

行政書士と大学学部の偏差値レベルを比較

行政書士試験の偏差値60から64というレベルは、大学受験でいうとMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)レベルに相当します。

特に法律系の学部である中央大学法学部や早稲田大学法学部の受験難易度に近い資格といえます。

ここでは行政書士試験の難易度と、主要な大学の各学部の偏差値レベルを比較して整理します。

偏差値65以上の学部と比較

早稲田大学法学部や慶應義塾大学法学部は偏差値65から67程度に位置しており、これらの学部の難易度は司法書士や弁理士に相当します。

行政書士試験の難易度はこれらの最難関学部よりひとつ下のレベルにあたり、合格率や勉強時間の面でも取り組みやすい試験です。

ただしMARCH以上の難易度であることは変わりなく、しっかりとした対策が必要です。

偏差値60から64の学部と比較

明治大学法学部や中央大学法学部、法政大学法学部は偏差値60から64程度であり、行政書士試験と同水準の難易度に位置しています。

これらの学部は法律を専門的に学ぶ環境が整っており、行政書士試験に必要な法律知識と親和性が高い学部です。

行政書士試験の難易度はこのレベルの大学学部と同等と考えることで、必要な努力量をイメージしやすくなります。

偏差値55から59の学部と比較

日本大学法学部や東洋大学法学部といった偏差値55から59程度の学部は、宅建試験の難易度と同水準にあたります。

行政書士試験はこれらの学部よりひとつ上の難易度に位置しており、宅建に合格した人でもさらなる学習が必要となります。

宅建取得後のステップアップとして行政書士を目指す場合は、追加で400時間から700時間程度の勉強が必要になると考えておくとよいでしょう。